技術工法について
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強靱な木組みの構造

「建築工房 英」では、手刻みで木組みをする伝統工法を得意としています。
梁となる木材に、図のような形の凹(へこみ)を手刻みで作ります。
そして、それぞれの上材と下材を合わせて十文字に組むことで、強度を増すことができるのです。
たとえ、揺れやねじれが生じても、木材が十文字に渡っているため、元の形へ戻ろうとする力が働きます。
つまり、この十文字の木組みが多ければ多いほど、強い骨組みになるのです。

「建築工房 英」が作る家では、1棟(50坪)につき平均150か所に十文字の木組みを施しています。
その実力は、建前時の、まだ壁がない状態で良くわかるそうで、鳶職人や瓦屋さんが施工の際に、「この家は、まったく揺れないね。」と褒めてくださいます。
また、こうした伝統の技を用いることで、地震に強いだけでなく、趣のある天井を演出することができます。
上・中・下と高さを変え、さらに部材の大きさを変えながら、バランスよく梁を組み上げることで、「構造の美」が生まれます。

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