設計について
COLUMN

本好きのための「本と暮らす家」 – 図書室という空間設計

「本と暮らす」

本好きな人にとってのあこがれは、図書館に住むこと。
それを、少しだけ実現した図書館風廊下です。
通るたびに大好きな本が視界に入る幸せ。
ついつい手に取りたくなります。

廊下だけど、長居したくなる空間です。

「現代風の高さにアレンジした箱階段」

箱階段とは、箱を積み重ねたような階段で、側面を収納として利用し,
引き出しや扉には透し彫り金具などの装飾が施され、匠の技が光ります。
                                     
江戸時代、二階にすまいを作ることが許されなかった身分の人達が、
階段とわからないように収納に見せかけた事が始まりです。
そのため高さが非常にあり、実用的ではありません。

そこで、現代では登りやすい高さと、収納の役目を両立させました。

階段脇の掃き出し窓からは、中庭の緑が楽しめます。
また、階段に腰掛けて読書するのに程よく明かりが入ります。
踏み板を緩やかにカーブさせることで座りやすくかつ登りやすくなったほか、
箱階段独特の重量感を和らげる効果も出ました。

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