シラス壁とは
南九州地方で火砕流が堆積したもので、壁材として使います。
マグマが岩石になる前に粉末となったもので、有機質が全く混じっていないセラミック物質です。
シラスは非常に細かい微粒子の中に、無数の穴が開いています。
この構造が、消臭や殺菌などの機能に関係しています。
シラス壁は、木材との相性が良く、他の素材では表せない雰囲気や色も魅力です。
火山灰を原料にした天然素材の白洲壁をご存じですか?
人工的ではない白色が魅力で、味のある雰囲気に仕上がります。
外壁、内装どちらにも適した素材で、弊社では、多くの建物に用いています。
白洲壁は、左官職人が手作業で塗り上げます。自然な凹凸の風合いに仕上げる「かき落し」という技法は、
工業製品にはない温もりが表現できてこだわり派の施主様に人気です。
さらに、機能性の高さがおすすめのポイントです。
例えば、外壁に用いた場合、室内から細かい粒子の水蒸気を通して外へ逃がします。
一方、外部からの大きな粒子の水分(雨水など)は通さないので、外壁表面の防水処理は必要ないのです。
透湿性と防水性に優れ、結露やカビなどから建物を守ってくれます。
〝長所を実感する瞬間”
我が家も脱衣所に白洲壁を用いています。吸湿性は言うまでもなく、脱臭力が高い壁のおかげで余計な匂いがしない空間になっています。
そんな脱衣所へ風呂場から湯気が流れ込むと、天井板の杉の香りが立ち上がり、森林浴のような空気に変わるんです。
築5年が経っていますが、今でも思わず深呼吸をしたくなります。木との相性が本当に良いなとしみじみ感じています。